嚥下障害
嚥下障害
食べ物は口から入り、のどを通り、食道を経て、胃へ入ります。えんげは3つのフェーズに分けて考えられます。

口に入れたものを口腔内で咀嚼(噛む)し、のどへ送り込む。
舌の奥へ送り込まれた食べ物は、気管に間違って入る(誤嚥)ことを避け、食道へ送り込まれる。
食道に入った食べ物は胃へ送り込まれる。
この3つのフェーズのどこに障害があっても、嚥下障害が生じます。つまり、舌の動きが悪くて喉に送り込めなくても(口腔相)、変性疾患があってえんげを行う咽頭の筋肉がうまく連動して動かなくても(咽頭相)、食道に病気があって詰まってしまっていても(食道相)、嚥下障害は起こります。
高齢化社会を迎え、えんげはさらに重要なテーマになってきていると感じます。嚥下障害の原因は、上記に示したようにさまざまです。また現在の食事の状況を把握するために、普段の生活スタイルや食事の形態、介助してくれる人がいるかどうか、など医学的要因に加えて社会的要因を捉える必要があります。採血して現在の栄養状態を評価する必要もあります。
病院で加齢による筋力低下や病気(脳梗塞や出血、神経変性疾患など)で嚥下障害がある方を治療している場合、言語聴覚士の方がリハビリについてアドバイスをしているケースが多いです。また下咽頭がんや喉頭がんがひそんでいることもあります。
私が嚥下外来を担当している大生病院では、外来で詳細に問診を行った上で、簡易の水飲み検査、必要に応じてX線装置を用いた嚥下透視(VF)や嚥下内視鏡検査(VESS)(兵頭スコアによる評価)を行っています。沼袋耳鼻咽喉科では、VFは設備がありませんが(必要に応じて病院をご紹介し検査依頼します)、場合によってはVESSを行います。いずれにせよ、全身状態、生活スタイル、社会的状況などを総合して評価し、できる範囲で食事や飲み込みのアドバイスを行っていこうと考えています。
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